居場所欲しい系コーチ
コーチングやカウンセリング、あるいはセラピーなどを
学びにやってくる人の動機は何か?
ということを考えてみると、
「今の自分ではない自分になりたい」
という本質的なニーズが見えてきます。
まー今のままでよければ、来ないわけなので、
当たり前といえば当たり前ですね。
で、ですね。更にこのニーズを探ると
こういう本質が見えてきます。
「今の自分が所属している環境に不満がある」
僕もそうでしたが、
それまでの自分が抱える人間関係が
しんどかったりしたので、
ここから抜け出したいというニーズから
学びをはじめました。
つまり学びのスタートは、
現状を回避し、新たな居場所を見つける
という動機からはじまります。
生物の本質である苦痛回避・快楽追及は
根本的には現状の居場所に対する不満になります。
もっと良い生活がしたい
も
今の生活が辛い
も
根本的には現状回避行動です。
これは元々の人の習性だから問題はありません。
事実、これがないとわざわざコーチングとか
学びに来たりしませんからね。(#^.^#)
問題なのはここから。
現状を回避して
新たな居場所を見つけるわけですが、
セミナーに行くと新しい価値観や
新しい仲間たちとの出会いがあります。
これはほんと心地よい。
ずっとここにいたいと思います。
それはそれで良いのだけれども、
「せっかく学んだのだからプロになろう」
そう思ったときに問題が発生します。
プロになったコーチが対面するのは、
新たな居場所を求めているクライアント
になります。
だからコーチはその人に対して
居場所を提供してあげなければいけない。
これね、現状回避よりも大変なんです。
やることいっぱいあるしね。
そして、居場所を提供する側になるということは、
自分がその世界を作らなければいけない
ということになるんですよ。
めんどくさいですよね(笑)
実はこの
居場所を作ることが出来るコーチ
と
居場所を欲しがるコーチ
では結果は物凄く違います。
ほんと普通に考えたらわかる話なんだけど、
プロとして食べていけるのは
居場所を作ることが出来るコーチ
でしかありません。
居場所欲しがる系コーチでは難しい。
なぜなら、居場所欲しがる系は
自分が居場所を作らないといけないことに
気付いた瞬間に
今いる自分の立ち居地を回避したくなる
からなんですよね。
居場所を作らなきゃいけないくらいなら、
新しい居場所を探そうと。
そしてまた別のセミナーに行きますw
これを延々と繰り返すわけ。
だからずーっと、ずーっと学んでる人は
永遠に居場所を探している
だけであって、
自分で居場所を提供できません。
だからプロになるのは難しい。
みんなスキルを磨くためとか、
集客がうまくなるためとか
いろいろ言うけども、
実際にその人がやってる行動をみればわかります。
居場所を作る人は
行動が先で、その次に学びが来ます。
居場所を欲しがる人は
学びに来て、その次も学びが来ます。
本当にプロになりたいのなら、
こういうことをちゃんとう言ってくれる人に
出会った方がいいと思うよ。(#^.^#)